#生成AIと教材制作 の活用術

学習到達度をチェックするテストの作成も生成AIにお任せ

eラーニングで動画受講を終えたら、学習到達度、理解度をチェックするためのテストを実施するのが一般的です。テストの作成も教材制作の一環で行うわけですが、的確に動画の内容を問うテストを作るとなると手間がかかります。


当コラムではeラーニングの教材制作に生成AIを活用するノウハウを解説していますが、今回は生成AIでeラーニングのテストを生成する方法について解説したいと思います。

生成した授業内容をもとにテストの作成を依頼する

前回、新入社員向けのコンプライアンス研修の第1回目として「コンプライアンスとは?」という概念を解説するeラーニング教材を生成しました。この流れで、生成AIに理解度を知るためのテスト生成を依頼しました。


以下のように質問しました。


「この内容の理解度を試すためのテストを作って」


これに対する回答が、こちらです。


コンプライアンスの「法律・社内規則の遵守」理解度テスト
新入社員がしっかり理解できているか確認するために、○×問題と選択問題を用意しました。

🔹 ○×問題(正しいと思えば○、誤りなら×を選ぶ)
a.コンプライアンスとは、「法律を守ること」だけではなく、「社内規則を守ること」も含まれる。
b.会社のPCのパスワードを同僚に教えても、業務効率が上がるなら問題ない。
c.上司から指示された業務でも、法律に違反する可能性がある場合は確認や報告をすべきである。
d.会社の備品や経費を個人的に使うことは、少額なら許される。
e.ハラスメントの判断基準は、「相手が不快に思うかどうか」である。

✅ 解答:
a:○ b:× c:○ d:× e:○

🔹 選択問題(正しい答えを1つ選ぶ)
6. コンプライアンスを守ることで、企業にとって得られるメリットとして最も適切なものはどれか?
A. 取引先や顧客からの信頼を得られる
B. 多少の違反は問題にならないと社員が考えるようになる
C. ルールを守るため、業務効率が大幅に下がる
D. 企業のルールよりも個人の判断が優先される

✅ 解答: A

7. 社内規則に違反するとどうなる可能性があるか?
A. 会社が社員を守るため、特に処分されることはない
B. 社内評価の低下や懲戒処分を受けることがある
C. 個人の自由なので、基本的に罰則はない
D. 上司の判断によるので、規則はあまり関係ない

✅ 解答: B

8. 次のうち「法律違反」となる可能性が高い行為はどれか?
A. 顧客の個人情報を無断でコピーして持ち帰る
B. 仕事のために上司が部下を厳しく指導する
C. 上司の指示で業務マニュアルを変更する
D. 会社のルールに従って営業活動を行う

✅ 解答: A



研修の内容をしっかり汲み取ったテストだと思いますが、〇✕形式のテストと択一式のテストが混在しています。eラーニングシステムの仕様によってはテストを出せる形式がある程度決まっていると思うので、それぞれのeラーニングシステムに合ったテストにするように依頼してみます。


ここでは、「LearnO」で利用可能な択一式のテストにするように依頼してみます。


このように依頼しました。


「テストは択一式にして」


これに対して、以下のようなテストが生成されました。

1. コンプライアンスとは何を意味するか?
A. 法律を守ることだけを指す
B. 社内規則を守ることだけを指す
C. 法律や社内規則を守り、倫理的に正しく行動すること
D. 会社の利益を最優先にすること

✅ 正解:C

2. 社員が社内規則を守る理由として最も適切なものは?
A. 上司から怒られないため
B. 企業の信頼を維持し、業務を円滑に進めるため
C. ルールはあるが、実際には守らなくても問題ないため
D. 罰則がなければ、守る必要がないため

✅ 正解:B

3. 会社のPCのパスワードを同僚に教えても良いか?
A. 問題ない。チームの業務効率が上がるため
B. 会社のルールによるが、上司が許可すれば良い
C. たとえ信頼できる同僚でも、セキュリティ上の問題があるためNG
D. 仕事を円滑に進めるため、むしろ推奨される

✅ 正解:C

4. 業務上の情報を持ち帰る際、最も適切な対応は?
A. 自分の判断で持ち帰り、後で報告する
B. 会社のルールを確認し、許可された方法でのみ持ち帰る
C. 重要な情報でなければ、特に問題なく持ち帰ってもよい
D. ルールがなければ、個人の責任で自由に持ち帰る

✅ 正解:B

5. コンプライアンス違反をした場合、企業にとっての最大のリスクは?
A. 社員のモチベーションが下がる
B. 顧客や取引先からの信頼を失い、業績や存続に影響を与える
C. 罰則を受けるが、基本的には業務に影響はない
D. 社員一人の問題として扱われ、企業の責任は問われない

✅ 正解:B

6. 次のうち、ハラスメントとみなされる可能性が高い言動はどれか?
A. 部下の成長のために厳しく指導する
B. 業務のミスを防ぐため、指摘をする
C. 相手が不快に感じる言動や行為をする
D. 仕事上のアドバイスをする

✅ 正解:C

7. 日本と海外のコンプライアンスの考え方の違いについて、最も適切なものは?
A. 日本は「ルールを守ること」が重視され、海外は「倫理的に正しい行動」が求められる傾向がある
B. 海外の方がコンプライアンスを重視しており、日本にはコンプライアンスの概念がない
C. 日本と海外のコンプライアンス意識には違いはなく、どちらも同じ基準で考えられる
D. 海外は法律違反が許される場合がある

✅ 正解:A

8. 社員がコンプライアンス違反を見つけた場合、最も適切な対応は?
A. 自分には関係ないので、見て見ぬふりをする
B. まずは社内の適切な窓口や上司に相談する
C. その場で注意し、特に報告しない
D. SNSなどで広めて問題提起する

✅ 正解:B



択一式で、かなり具体性のあるテストになったのではないでしょうか。
「LearnO」ではこのまま教材に落とし込んでテストとして利用可能です。この2つの質問でのやり取りは、たった5分です。5分あればこれだけのテストが作成できるので、生成AIの有用な活用術だと思います。

この記事のまとめ

・生成AIで、学習効果をチェックするテストの生成も可能
・教材を生成させた流れで、テスト生成も依頼すると効率的

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