各地で開催されているセミナーについては、近年その内容だけでなく理解度や費用対効果が重視されるようになってきている。特にビジネス分野のセミナーは、受講した結果が求められるというわけだ。
結果を求める以上、単に受講して「いい話を聞けた」で終わってしまっては意味がない。受講後にもアフターフォローをすることで理解度を深めるのと同時に、セミナーの内容についてどこまで理解できているのかを知ることも重要だ。こうした受講後の取り組みがあってこそ、セミナーの内容が結果につながるのだ。
内容の復習と理解度チェックでセミナーの充実度が飛躍的にアップ
セミナー受講当日は、講師が目の前で話しているので受講者自身も何となく理解できたような気分になりやすい。仮に十分に理解できていたとしても、人間の記憶力には限界がある。セミナー当日についても、集中して聞けた部分とそうでない部分があるはずなので、やはり一度聞いただけで完璧に理解するというのは不可能だ。
そこで、セミナーの内容をeラーニング教材にして、さらに理解度をチェックするためのテストを実施するという形を提案したい。セミナーの内容を好きなだけ復習できるので、理解しづらかった部分、当日聞き漏らしていた部分を何度も受講して、仕上げに理解度チェックのテストを受ければ完璧だ。
これは受講者にとってセミナーの費用対効果を高めるメリットがあるだけでなく、講師にとっても露出の機会が増えてセミナーへの満足度が向上するというメリットもある。
マンツーマン対応で質問しやすい環境を作る
セミナー当日は大勢の受講者がいることもあって、質疑応答の時間を設けてもなかなか十分な対応はできない。中には質疑応答で発言しづらい性格の人もいるので、不公平感を持たれてしまう可能性もある。
ここでも双方向メディアであるeラーニングのメリットが発揮される。eラーニングのLMSにはメッセージ機能がついているので、まるでメールのやり取りをするように講師と受講者が直接やり取りをすることが可能だ。セミナー当日に分からなかったことを聞きそびれてしまった、大勢の前で質問をすることに抵抗があった、そんなニーズにしっかりと応えてくれる。
これについても、受講者が質問しやすい環境が用意されるメリットがあるのと同時に、講師にとってもマンツーマン対応でセミナーの満足度を向上し、今後のセミナー活動・集客に貢献することになる。
この記事のまとめ
好きな部分を好きな時に何度でも反復受講できること、理解度チェックでセミナーの費用対効果を高めることなど、セミナーのアフターフォローにeラーニングを活用するメリットは大きい。さらに質疑応答の場をeラーニングにも設けることによりきめ細かい受講者対応が可能になる。これは最終的に、講師に対する受講者の満足度を向上するメリットも期待できる。