「よし、うちも補助金や助成金を使って社員のリスキリングを始めよう」とお考えの企業さまに向けて、今回は利用を検討できる2つの制度と、それぞれの手続き方法などについて解説します。
とはいえ、補助金や助成金の制度の手続きは煩雑で、必要書類を揃えるだけでもひと苦労とお感じの方は多いと思います。こうした手続きに分かりにくい部分がある、不安があるという方に向けて、手続きサポートのサービスについてもご紹介します。
※なお、当記事の補助金・助成金に関する情報は2025年4月時点のものです。
人材開発支援助成金
人材開発支援助成金には、7つのコースがあります。それぞれのコースについての詳細は、こちらの記事をご参照ください。各コースの支給対象はそれぞれ事業主ですが、コースによっては中小企業の事業主や建設業の事業主であることなどの制限があります。
助成金の支給申請は、都道府県労働局へ訓練計画書を提出することから始まります。この訓練計画書の提出は、研修実施の1か月前までに完了しておく必要があります。
実際の研修を実施したら、終了から2か月以内に同労働局に支給申請書類を提出しますが、この際には支給要件確認申立書や受取人住所届、支給申請書なども必要になります。
助成金の支給が承認されると支給決定通知書が届き、2週間程度で申請した振込先の銀行口座に助成金が振込まれます。
この人材開発支援助成金は7つのコースがあり、それぞれのコースごとに支給対象や要件が異なります。これらの要件を満たしていないと「研修はしたのに助成金が出ない」といったこともあり得るため、注意が必要です。特にこの助成金はリスキリング研修が終わってからの支給になるため、漏れのないようにしましょう。
IT導入補助金2025
先ほど解説した人材開発支援助成金と同様に、このIT導入補助金にもいくつかの「枠」があります。通常枠、インボイス枠、セキュリティ枠などです。例えば通常枠は業務のDX推進などが対象で、インボイス枠はインボイス対応のためのIT設備が対象です。
IT導入補助金を受けるには、最初にGビズIDプライムを取得します(すでにIDを保有している場合はそれを用います)。GビズIDプライムとは法人・個人事業主を認証する国のシステムで共通使用できるIDのことです。IDを取得したら国が実施している「SECURITY ACTION」への宣言をした上で、ITツールを選定します。例えば「LearnO」でリスキリング研修を行うのであれば、ITルーツは「LearnO」となります。
選定したIT事業者との間でリスキリング研修の内容を詰めていき、その内容をもとに事業計画を策定します。事業計画がまとまったら、IT導入支援事業者から申請マイページの招待を受けることができるので、そのマイページから補助金の申請を行います。
補助金の交付決定を受けたら、事業者にリスキリングに使用するITツールの発注や支払を行い、そのことを証明する書類を提出します。これが承認されると、確定審査を経て補助金が支払われます。
「LearnO」は対象のITツールとして登録されているため、IT導入補助金の公式サイト「ITツール・IT導入支援事業者検索(コンソーシアム含む) 」からも検索可能です。
やっぱり補助金や助成金は難しい、と感じたら
今回は人材開発支援助成金とIT導入補助金について、それぞれの手続きに関する解説をしました。それぞれ実施している省庁が違うため、必要書類や手続きの方法も大きく異なります。しかも普段聞き慣れないような書類も登場するため、「やっぱり補助金や助成金は難しい」と感じたかもしれません。
そんな企業さまに向けて、Mogicは「LearnO」によるリスキリングを導入されるお客さまを対象に補助金・助成金の手続きサポートを行っております。Mogicのパートナー企業である株式会社Animatoは、各種補助金や助成金の受給サポートを含む事業支援のプロフェッショナルです。
eラーニングでリスキリング研修を始めたいが、せっかくなら補助金や助成金を活用したい。しかし難しそう・・・という方は、ぜひMogicにご相談ください。
この記事のまとめ
・人材開発支援助成金は研修終了後の支給となるため、要注意
・IT導入補助金2025は、IT事業者と研修計画を策定し、申請
・手続きに不安を感じられた方は、お気軽にMogicにご相談ください
#リスキリングと補助金/助成金
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