政府が設けている補助金や助成金を活用すると、支援を受けながら社員のリスキリングを実施することができます。申請のハードルがそれほど高いわけではなく、対象となる企業も多いので、これらの制度を利用しない手はありません。
今回は、リスキリングに利用できる補助金・助成金制度を3つ紹介します。3つ目の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」については転職を前提とした労働者目線の補助金制度なので、「企業が社員のリスキリングに利用する」という用途とは少々異なりますが、リスキリングに利用できる制度ではあるため掲載しました。
それぞれ対象や特徴が異なるので、どの制度が最も利用しやすいかをイメージしながらお読みください。
※なお、当記事の補助金・助成金に関する情報は2025年4月時点のものです。
人材開発支援助成金(厚生労働省)
公式サイトには「従業員の人材育成、スキルアップに助成金をご活用ください!」という文言が入っていることからも、社員のリスキリングを想定した制度であることが分かります。給付要件を満たした場合、従業員の訓練受講費用について一部もしくは全部が助成されます。
この人材開発支援助成金には、7つのコースがあります。それぞれ対象となる分野が異なるため、該当するものがあるかチェックしてみてください。
たとえば、人的資源の質的向上を目的としたリスキリングを行う場合、多くの企業で利用の候補となるのは「人への投資促進コース」、「人材育成支援コース」や「事業展開等リスキングコース」などではないか思います。
その他にも多彩なコースが設けられており、該当する企業は多いでしょう。
IT導入補助金(経済産業省)
業務効率化やDX推進などに要する費用を対象にした補助金制度です。実際にリスキリング研修をするのにあたっては費用面や効率化の観点からeラーニングを活用する事例が多くなっています。この補助金では、eラーニングのようなデジタルツールによるリスキリング研修も対象になります。
eラーニングを始めるために必要なパソコンやタブレットといった端末や、そこで使用するソフトウェアやネットサービスなども含まれるため、この機会にリスキリング研修のための環境を整備したいという企業には特におすすめです。
Mogicが提供しているeラーニングシステム「LearnO」はリスキリング研修にご活用いただけますが、もちろん「LearnO」も補助の対象です。
公式サイト「IT導入補助金2025」においても、「LearnO」は対象ITツールとして登録されています。
ITツール・IT導入支援事業者検索(コンソーシアム含む)リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
(経済産業省)
名称に「リスキリング」の文言が入っていることからも分かるように、社員のリスキリングによるキャリアアップを支援する制度です。リスキリングに要する講座の受講費用補助に加えてキャリア相談や転職支援などが主なサービス内容になっています。
企業目線というより、リスキリングによって転職活動を有利に進めたいという労働者目線の制度といえます。
リスキリングに要した費用のうち半分に相当する金額を、40万円を上限に補助されます。
この記事のまとめ
・リスキリングに活用できる補助金/助成金を3つ紹介
・いずれも人材的価値を高めるために支援を受けられる制度
・制度を活用することは、企業・社員双方にとって大きなメリット
#リスキリングと補助金/助成金
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